前回のNBCチャプターエントリーへの道①からの続きです。

JB・NBCトーナメントは、2016年より全戦FECOルールが適用されることとなりました。

このFECOルールが初めて参加する方には分かりにくいと思いますので、説明していきたいと思います。
このルールも毎年改正し、よりよいものに進化しています。
詳しくは来年発行されるトーナメントブック2019で確認してください。

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基本的に鉛の排除と、環境に影響を与えにくい素材の使用を前提に考えられています。
鉛の鉛害は意外と知られていませんが、大切な問題です。

お隣の韓国では、鉛を使用したものはトーナメントだけでなく一般でも一切使えなくなっているそうです。
同じ商品であっても、「FECO」シールが商品パッケージに貼っていないものや本体に「F」マークが打刻していない商品は、FECO認定品と認められませんので、注意が必要です。

FECO認定品

1.ハードルアー
2.ソフトルアー
3.フック、シンカー類
4.その他

1.ハードルアー
一般的にハードルアーと呼ばれる類のものは、はぼ全て問題なく使えます。
ただし、メタルジグ、メタルバイブの関係のものは、FECO認定品以外使えません。
また、ボディの一部にソフト素材を使用しているものは、シリコン系もしくはエラストマー系素材であればOKです。そして、ソフト部分の長さが全長の1/3未満である必要があります。
スピナーベイト、バズベイト、スプーン、スピナー、ラバージグ、フェザージグはヘッドの鉛問題がありますのでFECO認定品のみ使用できます。
フライも認定品以外使えません。
金属系のものはFECO認定品であるかの注意が必要ですね。


2.ソフトルアー
ソフトルアーの類(ポーク、フェザー含む)は全てFECO認定のものでなければ使えません。
以前は種類も少なかったですが、現在(2018年12月9日現在)は795種類の登録があります。
サイズも考えれば、必要十分の量になってきています。

使用可能なFECO認定のものには、本体に「F」マークの刻印があったり、パッケージに「FECO」シールが貼られています。
ソフトルアー類は、根掛かりで湖底に残ることも多く、状態が変化しないプラスティックの特性から環境問題に発展していました。
このことから、芦ノ湖、河口湖、西湖では軟質プラスティックを用いたいわゆるワームの使用が禁止されています。
山中湖でもワーム禁止が検討されています。

好きなワームを使えない煩わしさはありますが、ワーム禁止や釣り禁止になるよりはいいはずですよね。


3.フック、シンカー類
フックは今のところ制限は掛かっていませんので、好きな物を使えます。
ただし、トレブルフックのフェザーに関しては、沈めて使うルアーについてはルアーのボディ全長以内という長さの制限があります。
ジグヘッドは鉛製のものは一切使用できません。
タングステン製であっても、FECO認定品以外使えませんので、注意が必要です。
自家製のラバージグはOKですが、ヘッドは認定品を使わなければなりません。
スカートはシリコン系、もしくはFECO認定品のみOKです。

シンカーもジグヘッド同様です。


4.その他
ラインは認定品がありますが、現実的に既に売られていません。
この項目については、除外されています。

マイボートのエンジンオイル、活性剤、集魚剤(フォーミュラー)、シンカーストッパー、伸縮チューブはFECO認定品以外使用できません。
ソフトルアーでは、複数のルアーをつなぎ合わせての使用や染色しての使用ができませんが、カットしたり、複数での使用は認められています。
また、トーナメント中にはFECO制限があるものについては、ボート内への持込が制限されます。
保管方法も原則的に「FECO」シールが確認できる状態にしておく必要があります。(本体に刻印ある場合を除く)

これらを読むと、「ちょっと面倒だな~」と思うと思います。
実際にこれをやっている自分としても、煩わしさがないかといえば嘘になりますが、今は慣れてしまいました。

トーナメントという競技であるからにはルールがあり、そのルールに従う必要があります。
公平な条件の下に競い合うのが競技ですので、競技をする上でのルールに対する不満は個人的にありません。
もちろん、こうだったらいいな~という要望はありますが、決まったことは守るだけというスタンスです。

少し古い話ですが、テニスのシャラポワ選手やボクシングのルイス・ネリ選手がドーピング違反を行ったという記事がありましたが、違反をしたらペナルティがあるのが当然です。
ペナルティが故意か偶然かによって違いはあるのは仕方ありませんが、何かしらのペナルティは必要でしょう。
偶然だとしても、本人の確認ミスですから仕方ないですよね。

優勝できるウェイトがあっても、ルール違反で失格しては元も子もありませんからね。
ルールの確認はしっかりとしないといけませんよね~。

次はエントリーまでの話を書きたいと思います。

NBCチャプターエントリーへの道③につづく
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