水位の低下により延期されたJBトップ50第2戦ベイトブレスカップが7月2日~4日に遠賀川で開催されました。


大雨の影響が懸念される九州、福岡県です。
水位は落ち着きを取り戻し、昨晩より前日より減少し、試合時間中に上昇傾向になるも最終的には基準値よりも75センチのプラスに終了時点。

最終日単日での首位は、前日2位のウェイトを叩き出した武田栄喜選手。
2日連続となる4キロオーバー5本4,260gを持ち込み、首位の沢村幸弘選手を猛追します。

2位は、暫定首位の沢村幸弘選手。
この日も安定したスコアをマークし、5本2,550gをウェイン。
3位はチャプター山中湖で役員も務める佐々一真選手が5本2,444g。
4位は高山陽太郎選手が5本2,400g、5位は吉海克寛選手が2,140g。
ここまでが2キロオーバーとなり、明らかにウェイトがダウンしています。


最終日は30名が参加し、27名がウェイン(ウェイン率90.0%)し、リミットメイクは7人(リミットメイク率23.3%)でした。
4本2名、3本8名、2本6名、1本4名。
5キロ台0名、4キロ台1名、3キロ台0名、2キロ台4名、1キロ台16名、1キロ以下7名という結果でした。
バスの1本の平均ウェイトは475gで83本のバスが持ち込まれました。

バスの1本の平均ウェイトも大きく落ち込み、プレッシャーによるフィールドコンディションの悪化が見られました。


この結果、優勝は余裕で逃げ切った沢村幸弘選手。
2位に1,754gの大差をつけ、トータル12,404gでトップ50で5勝目、通算13勝目、そして最年長優勝記録も更新(59歳)しました。

2位は、2日目からの猛追が見事だった武田栄喜選手。
10,650gと優勝でもおかしくないウェイト持ち込んでの準優勝です。

3位は第1戦の優勝者である三原直之選手がトータル8,270gで続きます。
第2戦を終わった時点で、98ポイントでAOYレースのトップをキープし、2位の武田栄喜選手に11ポイント差を付けています。

4位は最終日3位に入った佐々一真選手が8,088g。
5位は2日目3位の上西浩史選手が8,028gでトップ50の2戦目にしてお立ち台獲得です。


D-m1rqzU8AA7w7Z
Photo by NBCNEWS


沢村選手の前回のウィニングパターンはこちら
2013年遠賀川でのウィニングパターン

今回の沢村選手は、一人異次元で釣りをしていた感じです。
さすがに3日目はウェイトが伸び悩みましたが、初日、2日目の戦いぶりは周囲を圧倒していました。
遠賀川はあまり広くないフィールドでもあり、魚探の性能が飛躍的に向上しピンスポットが丸裸にされたここ数年、ポイントによる選手間のアドバンテージはなくなっています。
そんな差がつきにくい状況で、ここまでフィールドにアジャストできたのは素晴らしいことですし、どのような観点でバスを追い求めたのか詳細に聞きたいところですね。

ウィニングパターンはいつものネコリグということです。
1/32ozのネイルシンカーを入れたスイミーバレット4.8インチを、インビジブルストラクチャーに近距離から撃ち込むというものです。
ラインの太さは、6、7、10ポンドと使い分けたということです。

Basser誌が同船取材していました。
同船していたからこそ分かる目線での記事が秀逸です。
詳細はこちらからどうぞ
沢村幸弘選手、異次元の強さで2019年JB TOP50遠賀川戦を圧勝!


タックルの進化は著しいですが、最終的に魚を釣ってナンボです。
どんなに素晴らしい、ロッド、リール、ライン、フック、ルアー、魚探、ボートがあっても、釣り上げて、ウェインしなければ意味がありません。(フェイスブックの野村俊介選手のページで、流血したバスのケア(止血)に炭酸水を掛ける方法が紹介されていました。知識として覚えておいて損はないものです)

もう決勝がスタートしているので…

今回、周りの何人かの選手が魚が弱ってしまって…という話を聞きました。

2日目の3本目。バイズクローポートリーにきた300gほどの小さなバスはエラにフッキングしてしまいランディング直後からエラから尻尾に伝わってカーペットにポトポトと落ちるほどの出血…魚の血液量は体重1kgに対して60mlと言われているのでこのバスだとたった20mlとなり、すぐに止血しないと間違いなく死んでしまう状況です。

ちょいわかりにくいんですが…ウィルキンソンの炭酸水をエラにかけてるのがわかりますか?
これで止血。直後はフラフラしてたもののウェイイン後には元気に帰っていきました。

アメリカでペプシよりスプライトが効くとかいうのは炭酸が強いから。スプライトじゃベタベタしちゃうので炭酸水がベストです。

ただ一気にかけすぎると二酸化炭素でショック死する可能性もあるのでバスのサイズにあわせて様子をみて下さい。

これで他のライバル選手のウェイイン率が上がっちゃいますが、僕達にとってバスは貴重な魚です。
トーナメントじゃなくてもプライベート釣行でも血だらけのバスが目の前から泳ぎ去ったから元気になったなんて安易な想像ではなく、ちゃんとその後を想像して、もっと大きくなってまたオレに釣れてくれよなんて優しくできたらいいですよね^ ^


それだけに今回の戦略というか、アプローチというか、コンフィデンスというか、タックルバランスというか、全てにおいて見事としかいいようがないですね。



初日結果

2日目結果

予選結果

3日目結果

最終結果

年間順位



ブログランキングに参加しました。

釣行記ランキング
にほんブログ村 釣りブログへ
にほんブログ村


Basser 
そしてJB TOP50を現地で観戦される方、等深線入りのこのマップがあると沖の選手が何をやっているか立体的に見えてくると思います。当然釣りにも役に立ちます!


観戦する際にこの本を持っていたら確かに便利かも。