ルアーフィッシングにおいて、カラーセレクトは重要と言われます。
マッチザベイトや湖底の色に合わせるなどと言われています.



上記の記事は、知人で黄色と白色のワームをこよなく愛する方が書いたものですが、従来のカラーセレクト理論に一石を投じるとても面白い内容です。


そして、下記のリンクには、その根拠となる話が掲載されています。
論文を基に科学的な根拠で書かれており、思わず納得です。

Gimik・Attlucktシリーズ・バスの視覚について。

その論文はこちら
 


無題
Seeing red: color vision in the largemouth bass より引用

上記の図は、論文の中に掲載されていたものです。
横軸はWavelength(波長)で、縦軸はReflectance(反射率)です。

可視光線は紫(380-450 nm)、青(450-495 nm)、緑(495-570 nm)、黄色(570-590 nm)、橙色(590-620 nm)、赤(620-750 nm)となっています。
上記の表でよく分からないのが、黄色の波長が470nm辺りから750nmまで存在していること。
反射率は、物体に照射する光の放射束に対してはね返った光の放射束の比のことだそうで、よく見えるという意味なんでしょうか?


水深によって色の見え方が変わる話は、結構知られていると思います。
波長の長い赤は、光が弱くなるに従って色が黒く見えるようになります。


バスは色盲と言われていることが多かったのですが、正しくは長めの波長(緑、黄色、橙色、赤色)を認識できるようです。
青色系の識別ができないということなので、ワームのカラーセレクトでは上記の色が認識できているということになります。
波長の長い色(紫色、青色)は見えないというよりも、同じように見えないというように理解した方が良さそうです。
黄色や緑色も同じように見えておらず、白っぽくなるようですね。
でも、これだけで話が済まないのが面白いところです。

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Seeing red: color vision in the largemouth bass より引用


チャートとホワイトは同じようにバスに見えていることになるので、カラーローテーションという概念では無駄ということになりますね。
これも本当のところは魚に聞かなければ分かりません。
ハードルアーの場合、クローム系やゴースト系もあるので、全く同じではありませんが、参考になることに違いはありませんね。
赤いクランクが効果的なのも、色として認識できるからなのかも知れませんね。

グリパンやウォーターメロンといった人気色は、赤紫系に見えます。
青系は色が全体的に薄くなるようです。
色という概念を根底から見直さないとならないのかも知れませんが、最終的には何に反応して釣るかということなんで、あんまり深く考えない方がいいのかもしれませんね。


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